超高速!参勤交代

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制作:2014年 松竹配給 119分
監督:本木克英 原作・脚本:土橋章宏
キャスト:佐々木蔵之助、西村雅彦、市川猿之助、陣内孝則他
評価:🌟🌟🌟

街道を歩いていると本陣やら問屋場跡など参勤交代に関連する史跡が中心で、街道自体が江戸の防衛と参勤交代を目的として整備されて来たことを考えると当たり前ではあるのだけれど、この参勤交代そのものをテーマとしたお話と云うのはあまり見かけないので、パッケージのネーミングに惹かれて見てみました。

舞台は陸奥磐城(現福島県いわき市)に実在した「湯長谷(ゆながや)藩」の参勤交代の物語で、主役の藩主内藤政醇(まさあつ)も実在の人物である。

「超高速」と云うのは、幕府老中の陰謀により、通常なら一週間程度かかる江戸までの参勤交代を5日で行うことを命じられたことから、否が応でも飛脚並みに街道を走らざるを得なくなったのである。

当然、通常の行程では行けない訳で山道や獣道を通りながら、一定の宿場では藩の規模に応じた参勤交代の体裁を整えなければならないので、単に走り通せば良い訳でもなくこの辺りが物語を面白くさせている。

参勤交代の平均的な移動速度は1日辺り35km程度と言われており、湯長谷藩から江戸までの距離は240kmほど。これを5日で行えば1日辺り48kmであり、あながち荒唐無稽なお話でもなさそう。

元々、参勤交代と云うのは定期的に各藩に多大な出費をさせて財力を削ぎ、公儀に謀反を起こさせないための幕府の政策であり、1万5千石の貧乏藩である湯長谷藩の財政は、前回の参勤交代で底をついており、金なし・人なし・時間なしをクリアしながら江戸を目指す痛快アクション喜劇である。

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原作がありました。この映画の脚本を書いたのも同じ作者の方。元々はこの方、日立製作所のエンジニアだったそうで。

この土橋さんと云う作家の作品は初めて読みましたけど、なかなかですね。映画と小説はどちらが面白いか。映画を先に見た方が良いようです。

ストーリーの詳細が映画では判らない部分が結構あって、先に作品を読んでから映画を見ると少しがっかりかも。

それでも、この映画自体は大ヒットでブルーリボン賞も受賞しております。

この映画の第2弾「超高速参勤交代リターンズ」も作られております。ベースとなる同名の小説も初作の翌年に刊行されており、読み物としてこちらの方が面白い感じではあるものの、映画の方は少々はしょり過ぎで、物語の面白さはあまり伝わって来ない感じ。

湯長谷藩は実在ではあるものの、5日での参勤交代はフィクションであって、作家は「まらそん侍」と云う作品で安中の遠足(とおあし)を題材とした物語を書いているので、この遠足にヒントを得て参勤交代を描いたのではなかろうかと勝手に解釈をしております。

安政の遠足:安中城から碓氷峠までの標高差1000メートルの登り約30キロメートルを走って競争した。日本のマラソンの発祥と云われている。

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